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高速道路をハイスピードで牽引走行。 |
追い越しの際、トレーラー側面にトラックの風圧を受けると、トレーラーがヨーイングを起こすことがある。
ヨーイングは、車両中央の垂直軸を芯にした回転振動で、さながら輪ゴムを通した牛乳キャップのように
反復運動をしようとするが、トレーラーの前端は、
けん引車とトレーラーの連結点(右図赤点)で拘束されているため、
連結点には左右方向の反復力が加わる。 |
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トレーラーの車輪は全長のほぼ中央にあるため、ヨーイングが起こりやすいのは避けられないとしても、その影響がけん引車に及ばなければ、スネーキングにはならず、けん引車の直進安定性が損なわれることはない。そこで経験上、次のことに注意すれば、スネーキングは避けられると思う。 牽引走行中はスピードを控える 速度が高いほど、トレーラーの挙動は大きくなる(車体の受ける空気流速が増すから)。挙動が大きいほど、けん引車の連結部に加わる変位も増すので、けん引車のボディの振れ回りが大きくなり、スネーキングになりやすい。 トレーラーは軽く(荷物はヘッドに積む) トレーラーの重量が大きいほど、けん引車の連結部に加わる力は大きくなるので、けん引車のボディの振れ回りが強くなり、スネーキングになりやすい。荷物はけん引車に積み、トレーラーは空にすべきである。 けん引車とトレーラーのタイヤ(及びサスペンション)の性能 タイヤの性能(剛性や直進安定性など)が高ければ、スネーキングになりにくい。使用するタイヤの性能、適切な空気圧に注意する。実際にはサスペンションも影響するが、サスペンションの変更は困難なので、バネ要素としてのタイヤに注目する。 (タイヤとスネーキングの関係をめぐる実例) |